易経は世界を救う



易経は世界を救う。

この世には、変化している部分と不変な部分がある。そして、変化している部分と不変な部分は、簡単な法則によって結びつけられている。
そして、世界は、時とともに転回している。
絶対普遍な部分は、神のみである。
神は、天でもあり、太極である。
太極は分かれて陰陽を生じる。
変化は、太極より生じる。太極は一極である。太極より陰陽が生じ二極となる。
陰陽合わさって太極となる。故に、陰陽は常に均衡する。
変易、不易、簡易。これは、易経的世界である。

易経は予測の書であって予言の書ではない。
占うとは予言するのではなく。予測する事である。
当たるも八卦。当たらぬも八卦。

易は、吉凶悔吝を占う事であり、是非善悪を問う事ではない。

剛柔相推して、変その中に在り。辞を繋けてこれに命じ、動その中に在り。
剛柔がたがいにおし動かして、変はその中にある。卦爻にことばをかけて吉凶悔吝など名をつけて、動はその中にある。

決断するは吾にある。易は、決断を促す為の指針である。

故に、是非、善悪より、剛柔・強弱を見る。

強弱は、変動幅によって陰陽を判定する。変動幅が大きければ陽、小さければ陰とする。
何をもって基準と成すかによって易の相は変わる。
大切なのは、何を前提とするかである。

吉凶悔吝は、動に生ずる者なり。剛柔は、本(もと)を立つる者なり。変通は、時に趣(おもむ)く者なり。
吉・凶・悔・吝は、動きから生じるものである。剛・柔は、物事のはじめをたつものである。変・通は、時に対してめざすところのものである。

吉凶とは、貞(てい)にして勝つ者なり。天地の道は、貞にして観(しめ)す者なり。日月の道は、貞にして明らかなる者なり。天下の動は、かの一に貞なる者なり。
吉凶とは、正しくしてまさるものである。天地の道は、正しくして示すものである。日月の道は、正しくして明るいものである。天下の動きは、吉凶と同じく正しいものである。

陰陽と善悪、真偽、美醜の価値観は異なる。
陰か陽かは、善か悪か、真か偽か、美か醜かとは違う。
善の中にも陰も陽もあり、悪の中にも陰も陽もある。
争いや、乱れは、むしろ、陽にある。
平穏や安定は、陰にこそある。
陽だから、善。陰だから悪という訳ではない。

表に現れた陽ばかりを見ていても、裏にある陰を見ないと世の中の真実を知ることはできない。
何を是とし、何を非とするかは、表裏、陰陽合わせて見ないと定まらない。
表ばかりを見てもその裏に隠されている事が察知できなければ物事の真実を見極めることはできない。

太極は、混沌としている。
太極は天にある。太極は神にある。
天と神とは合一である。
天と神が和して東西南北一体となる。
陰陽の働きは、道徳の働きの外にある。

窮すれば則ち変じ、変じれば則ち通じ、通じれば則ち、久しい。

無窮から太極が生じる。
太極は、宇宙の精気を吸い込み、放出する。太極の運動によって世界は変化する。その本性は、渾然一体なる状態、玄妙なるものである。

窮まれば無、則ち、零となる。
陰陽合わさって零、則ち、虚となる。
零には、虚、無、空、始、基の意味がある。
虚は無であり、空であり、始まりであり、基点である。

それがゼロサムな状態である。ゼロサムは均衡を意味し、調和を意味する。

易に太極あり。太極から両儀が生じる。

易は、二進法である。

事象には全体と部分がある。
全体の働きと部分の働きが調和した時、全体は安定した動きをすることができる。
部分が正しい働きをすれば全体を制御する事が可能となる。

全体は部分に支えられ、部分は、全体に守られる。

この世は、天、地、人よりなる。天から時が生じ、地から物が生じ、人に命が宿る。
天の時、地の利、人の和。天地人。

諸行無常は、人の世の理。地の道は、人として守らなければならない筋。それが道理。
人生は、天と地の恵みによる。天と地の恩、人の恩によって生活は成り立っている。
天と地、生と死の間、我が人生あり。日々是好日。

経済は、天下に生じる。
経済は、人の世の出来事。
経済から貨幣が生じる。貨幣は陰である。
陽は、生活にある。経済の根本は生活である。生活とは、生きる樽の活動である。
生活から生産と消費が生じる。生産は、陽であり、消費は陰である。
貨幣からは、出納の働きが生じる。
出が陽であり、入が陰である。
支出は陽であり、収入は陰である。
「お金」出入りは、「お金」に過不足を生じさせる。
「お金」の余剰は、陽。「お金」の不足は陰。
「お金」の流れは、売買と貸借を生じる
売買は、陽。貸借は陰。
売りは陽、買いは陰。
貸しは陽、借りは陰。
生活は、生産と消費を生じる。
生産は陽、消費は、陰。
生産は、収益と費用から生じる。
費用は陽、収益は陰。

乾は、変化を言い。坤は、成物を言う。
乾は、天。坤は、地。

損益は変化、貸借は成物を言う。

窮すれば則ち変じ、変じれば則ち通じ、通じれば則ち、久しい。

禍福は糾える縄の如し。
捨てる神がいれば拾う神がいる。
日が昇る国があれば日の沈む国がある。

経済には、陰陽、虚実、表裏、寒熱がある。

負と正は、陰陽の関係にある。
赤字と黒字、損失と利益には陰陽の関係がある。

負債と資産、フローとストック、名目と実質は虚実の関係にある。

貸し借り、売り買いは、表裏の関係にある。
収入と支出は、表裏の関係にある。
経常収支と資本収支は表裏の関係にある。

下降と上昇、縮小と拡大は寒熱の関係にある。
デフレーションとインフレーションは寒熱の関係にある。
不況と好況は寒熱の関係にある。

物価の上昇と下降は、「お金」の流れる方向と強さを表している。
「お金」の方向と強さは、「お金」の過不足による。

陽、則ち、物が強くなりすぎ、「お金」が軽くなればインフレーションになり、陰、則ち、金が重くなりすぎれば、デフレーションになる。


太极经济
续太极经济
天火同人
石油・石炭産業の卦
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続太極経済



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